なにが正しいなんて誰にも分からない
『何様』




はじめまして、こんにちは、こんばんは、フィクション太郎です🌊

今回は『何様』を紹介します🌱

『何者』や『桐島部活やめるってよ』で有名な朝井リョウの短編小説です。


この朝井リョウさん、経歴がけっこうすごいんです👀 

高校時代はバレーボール部に所属、体育祭の応援団長も務めてます。

けっこうアクティブですね💪

その後、早稲田大学文化構想部っていう作家志望者の多いところに入学します。

で、朝井さんの入ったサークルがめちゃくちゃ意外なんですよ

なんとストリートダンスサークルに所属しました‼️

朝井さん曰く、他の作家志望者がバカにしそうなサークルに入ったのだとか…

大学在学中に作家デビューした朝井さんでしたが、卒業後は会社員になって、2015年まで兼業作家をやっていました。

限られた時間のなかですごい作品を残すって並々ならぬ努力だったんですかね💦




『何様』

作者 朝井リョウ

媒体 小説

ジャンル ヒューマンドラマ




あらすじ

生きていくことは、何者になったつもりの自分に裏切られ続けることだ。

人は生きていく上で、なにかの仮面を被っている。高校生は高校生らしく、父親は父親らしくというように…

光太郎の初恋
理香と隆良との出会い
社会人になったサワ先輩
烏丸ギンジの現在
瑞樹の父親に起こった出来事
拓人と一緒に面接を受けた学生のその後

「就活」の枠を超えた人生の現実が描かれる。

朝井リョウ代表作『何者』のアナザーストーリー!!





感想

『何様』は、映画化もされた『何者』のスピンオフなんですけど、その要素はそんなに強くなかったです。

この小説を読んでみて、耳がとても痛くなりました😥

心が毎回エグられました。いままで自分は正しい人間だと思っていたことがとても恥ずかしいです。それぐらい丸裸にされました。

最初の章・『水曜日の南階段』ではとても純粋に楽しめていました。しかしその次の章から登場人物の弱さがフィクション太郎の弱さとリンクしすぎて、しばらくショックを受けました。このような小説に出会ったのはとても久しぶりなのでうれしい反面、メンタルにきています⚡️

もう一度自分を見つめ直すいい機会なので、ぜひ読んでみてください!




レビュー

何者のスピンオフという言い方が正しいかはわからないけれど… かの作品に出ていた人たちの持っている物語集。表題作「何様」は結局どこに向かうのかピンとこなかったけれど、そのほかはそれぞれ朝井リョウの持つ筆力が存分に出ている作品だと思う。「何者」からのつながりを意識していると1作目の「水曜日の南階段はきれい」はなかなか意表を突かれる。「逆算」のおふたりはさそり座とてんびん座。相性はとてもいいですよ。
(hontoより)

何者をほとんど忘れてしまっている(というのは語弊があるんですが)ので、短編集として楽しみました。このあと何者を読み返そうかな。いやもうほんと……安定の朝井さん……日常にあるじくじくとした、特筆するほどでもないが自分に引っかかっている瑣末な事象に対する「どうして引っかかるか」の言語化がとっても上手でっていうかなんかもうシャープでえぐるえぐる私の心を。
(hontoより)

「何者」未読。若林さんの解説まで込みで成立していると感じた。「何様なの?」を突きつけられた。衝撃。これだから朝井リョウこわい。気持ち悪い。きっとそろそろわたしも役割が変わる事を求められる時期なのだろう。長くこの位置にいたということだ。「何者かになろう」だなんてそれこそ「何様だ」とおもっていた。でも、そうじゃなかった。それだけ じゃなかった。何者かになんてなれないことですら「何様」なのだ。気づいてしまった!!これが読書!!と思った端からぽろぽろと零れていくかのような自信のなさ。しかしこれですら「本気の一秒」を信じて見つめながら一歩ずつ進むのみなのだ。
(hontoより)

「何者」のスピンオフ。登場人物や彼らに関連する人物が、就活以外のところでも悩む。心理描写や比喩表現が巧みに感じる。前作で主人公が斜に構えて評価してた人物の背景に厚みがでてきて、良い。
(hontoより)

fin

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